4階建てのペット仕様マンション「Cog 月寒公園」。 1階はコンクリート打ちっ放しの駐車スペース。ガラスブロックで採光とデザインを兼ねています。絶妙な分量で使われた「赤」が、タイル貼りの外観をさらに印象的にしています。アプローチはロードヒーティングが施工されているので、雪の期間の出入りも快適です。駐輪場を造ると、入居者はちゃんとそこを使用します。 置かれた自転車が倒れたりせず、いつも整頓されて見えるのでマンション自体がキチンとして見える効果も。 さらに、ドアに目を移してみると…。「Cog 月寒公園」は、ペット仕様マンション。 なので出入り口には、リードフックを付けました。 両手がふさがっているときなど、ここに犬のリードをかけてからドアを開けるのです。ドアを開けると、温かみのある色合いにホッとさせられます。右には宅配ボックス。 正面には郵便受け、左にはオートロック盤があり、2つ目のドアは普段は締まっています。このガラスブロックの向こう側は、ペットのスペースですが、それは後ほどご紹介します。 腰壁までがタイル貼りになっているのもペット仕様。 汚れが付きにくく、掃除もカンタンなのです。オートロック盤の横にもリードフックを付けました。 犬連れにはたまらなく嬉しい心配りです。1階のホールは、ペットを飼っている入居者のための「コミュニティスペース」。ちょっと腰をかけるベンチが、飼い主さん同士の会話を弾ませます。雨の日にはみんながここに集まるかもしれませんね。奥に見えるのは足洗い場です。散歩から帰ってきた犬の足を、ここで洗います。ボウルは水飲み用。持って帰ってきた排泄物は、奥にあるペット用の水洗トイレに流してしまえるという、心配りいっぱいの仕様です。 これはオリエント建設のオリジナルです。1階奥に、入居者用のトランクルームを全戸分、造りました。 これがないマンションは、建物周辺にタイヤやモノが置かれ荒れた印象になりがち。 住む人にスッキリ快適に暮らして貰うことが、とても大切なのです。トランクルームから、出入り口方向を見た様子。 明るさと暖かさ、人の温もりが感じられる共有スペースです。ペット連れでもゆとりで歩ける幅を確保しました。 左の階段を上がってみましょう。カラフルな手すり付きの階段を上がると、玄関ドアが登場。ここにもリードフックが。玄関に入ってみましょう。 上がりかまちを「ななめ」にとることで、奥行きの分、広さが感じられ、さらに使い易くなっています。玄関ドアは安心のツーロック。右の収納を開けてみると…。可動式の棚板がついた下駄箱です。靴以外に、高さのある荷物などもタップリ入ります。室内に入ってみました。右が玄関へ通じるドアです。壁は白で統一されていますが、腰壁の境目が分かりますか?同色のメンテナンスがし易い素材が貼られているのです。 正面は冷蔵庫スペース。左の引き戸を開けてみると…。キッチンが現れました。 美味しいモノがある場所を、ペットはちゃんと分かっています。キッチンを収納してしまうことでイタズラ防止、ペットの安全、そして生活感を出さずにスッキリと暮らせる効果があります。部屋の一角にはペット専用の多目的シャワールームが。ここではペットを洗える他に、トリミング台、トイレスペースとなるスグレモノ。これもオリエント建設のオリジナルで、「ペット仕様」のノウハウをカタチにしたものです。ペットを天板の上に乗せ、シャンプーやトリミングを行うと飼い主さんの腰への負担がかかりません。天板は2つ折りになり、取りはずしも出来ます。 飼い主さんとペットの種類や大きさによって、使い方は自由自在です。さらに、ケージ(ペットの部屋)として使用することも出来ます。ゆとりのある出入り口には…。このように備え付けの板で「戸」をつくることも出来るのです。 シャンプー途中の飛び出し防止、水ハネ防止、ペットが苦手なお客様が来たときなどのケージ代わりなどなど、何かと便利な機能です。先ほどの板は左壁のフックに普段はかけておきます。上部には洗える透明の収納棚をつけました。全てシャワーで流せていつも清潔でいられるので、ニオイの心配もありません。ペットとの快適な暮らしが満喫できます。その奥には、窓付きの明るいトイレがあります。ゆったりとったユーティリティには、洗濯機スペースもきちんと確保。そしてこちらは人間用のバスルームです。部屋に戻ってきました。 黄色の壁の向こう側は、寝室です。天井があいているので部屋が広く感じられます。先ほどのキッチンの引き戸は、全開にしても壁に収まるようになっているので、もちろん開け放した状態のまま、使うことも出来ます。寝室には窓が2つ。明るく気持ちのいい空間になりました。こちらの部屋も、腰から下の壁はメンテナンスがし易い素材。 キッチンと壁の黄色は、毎日の暮らしのビタミンです。 きつくなく、温かさを感じる色を選びました。目を移すと。こちらには収納があります。開けてみると…。中はぐっと広くなっていて、奥行きもあり、右側奥までのクロゼットになっています。 デッドスペースはありません。 ワンルーム感覚で伸びやかに、そして楽しく快適に暮らせる部屋です。もう一度、外から見てみましょう。 周辺の歩道はレンガ色のインターロッキングが敷かれています。それらの相乗効果もあって、シンプルなスタイルながらも、温かみと個性が感じられる外観になりました。この地域の中央分離帯には「リンゴの木」が植えられています。今も数個の実が見えますが、建物の「赤」もまるでリンゴの実のよう。緑が引き立つ配色ですね。そして、窓から毎日リンゴの木が眺められる生活は、ちょっとトクした気持ちになるものです。